2003年2月28日 金曜日

代理店契約を結ぶ O&Dウッド


代理店契約を結ぶ

O&Dウッド木製校倉式工法
山間部利用に最適

屋外利用施設への木材利用を目的とし、使用用途の要求する品質・性能・耐久性を満たす処理を施した木材「O&Dウッド(木製校倉式工法)」の全国展開が進む中このほど、県内の総合代理店として佐々木木材防腐株式会社(佐々木国雄代表取締役、前橋市下大島町577-2 027-266-1324)が契約を結んだ。同社では、木材の高耐久化処理を担当、施工は受注した施工業者が実施する。同社では現在、国土交通省や県及び地域出先事務所などへ、同工法の採用を呼びかけている。
O&Dウッドは、従来では適していなかった木材利用分野への使用を可能としたもので、資源の有効活用と、森林そのものの活用化にも貢献するもので、平成11年度に株式会社コシイプレザービングと財同法人林業土木コンサルタンツが開発、協会を設立し全国展開を促進中。すでに、広島県や高知県のほか、大阪府、兵庫県などで施工実績があるという。
O&Dウッド・木製校倉式工法は、丸太を前加工として処理し、それを加圧注入タンクへ納入、防腐・防蟻の性能を高め、さらに寸法安定、割れ止め性能を向上させるもの。構造体を構成する木材の1本1本が、極めてばらつきのない均一性に優れた高品質材となり、木材を圧縮加工することで、含水率70%を超える木材でも薬液を充分浸透させることが可能になる。木製校倉式工法は、工場でのプレカット部材であり、組立施工に熟練労働力の必要がなく、残土の発生が極めて少ない。また、構造物の養成期間が不要で、災害復旧工事などにすばやく対応可能、資材搬入が容易で比較的運搬不便なところでも施工できる。さらに、加工注入処理されているにもかかわらず、水路などの過酷な条件下でも、周囲の環境を汚染せず、屋外用利用木材で初めて10年間保障を実現した。価格についても、コンクリート造よりも若干安価で、林道の谷止めや農業用水路、ため池など、特に道路幅員の狭い山間部での利用には最適だという。
この契約に踏み切った佐々木社長は、「現在は住宅建設がすくなくなっています。国を挙げて木材の利用促進が奨励されていますので、これからはほかの業者さんが行わないこと、新しい工法に取り組むべきだと考え実践しました」と、動機について語った。