2002年4月18日 木曜日

四面背割り柱角が好調


四面背割り柱角が好調

今年度1万本の販売目標

木材加工の佐々木木材防腐(前橋市下大島町577-2、佐々木国雄社長027-266-1324)は、1月から生産を開始した県産材の四面背割り柱角が好調だ。3月までに約1000本を販売。引き合いも多いことから、02年度は約1万本の販売を見込む。
四面背割り柱角は、名古屋市の岩崎木材と欧倫ホームが共同開発した。
柱の1面に鋸目を入れる背割りは、亀裂を防止する加工法として広く用いられている。しかし背割りした面が広がるため、壁にひびが入るなどクレームの原因にもなっている。背割りを四面に入れると伸縮が均等に分散され、大きな暴れを抑える効果がある。強度も約2割アップする試験結果が出ている。
同社は名古屋の開発元と代理店契約を結び、群馬・栃木・茨城3県の販売権を得た。材料の県産材はぐんま優良木材認証工場2工場から仕入れており、これまでに主に県内で販売した。
佐々木社長は「無垢材は狂いが出やすいというので、ホワイトウッドの集成材は長期的に見ると、いろいろ問題が出てくると思う。四面背割りが県産材の振興につながれば」と話している。