2004年6月24日 木曜日
準不燃内装材を開発


「ヒヨケール」
低コストも実現   
          県林業試験場

代理店に佐々木木材防腐株式会社とザイエンス

群馬県林業試験場は、準不燃性能を有し、かつ低価格を実現した内装木材を民間企業との共同研究により開発した。県産材杉内装材、厚さ10〜50ミリまで準不燃材料として、国土交通大臣の認定を取得(認定番号QM-0236)。商品化に向けて、商品名「ヒヨケール」を商標登録出願するとともに、県内企業と製造・販売を協議中である。

 近年、木材を内装材料として使用するケースが増えている。全国で耐火木材の開発が競って進められているが、製品の完成度の割りに高コストとなっており、利用は伸びていないのが現実である。こうしたなか同試験場は、日本防災化学研究所(東京都江東区新木場)との共同研究により、低コストの準不燃内装木材を開発したもの。
 一般の準不燃木材は、高湿度の環境下で有効成分が溶出する欠点がある。そこで、湿度27℃、湿度90%の高湿度と、40℃の乾燥サイクル試験により有効成分を溶出しにくい難燃薬剤を開発。さらに、完全に溶出を抑止するための塗装工程を取り入れた技術方式を完成させたもの。木材の特徴である吸湿性能はムク材と同等の水準を有している。

 発熱性試験、ガズ有害性試験をすべてクリアした結果、今年2月に準不燃材料の認定を取得。また、塗装した製品もガス有害性能をクリアするとともに、ホルムアルデヒドの放散がないことを確認した。

 商品化に向けて、3月に特許申請するとともに、今月4日付けで商品名「ヒヨケール」を商標登録出願した。ヒヨケールは県産杉内装材(本実加工、サイズ=働き幅90×厚さ12ミリなど、塗装仕上げ済み)で、販売価格は平方メートルあたり1万2000円を目指している。
 現在のところ、県内に同難燃薬剤専用の注薬施設が存在しないことから、日本防災化学研究所において準不燃処理を行っている。県内には防腐・防蟻の7施設が稼動中だが、これらの施設に声を掛けており、代理店として3事業者が参加の意向を示している。設計事務所、住宅会社等へのPRを図るとともに、モデル事業などを通じて県内での注薬施設設置を目指す。